飼育の際は要注意！「特定動物」と「特定犬」って知ってる？

●はじめに

一緒に暮らすことで、私たちを笑顔にしてくれるペット。

現代ではペットショップやペットグッズの充実により、自分の好みにあった様々な動物が飼いやすくなってきています。

 

でも実は、一部のペットは「特定動物」に指定されており、飼育の際は届け出が必要だということをご存じでしたか？

本日は特定動物や、一部の地域で導入されている「特定犬」についてご紹介させていただきます。

 

●特定動物とは

特定動物はトラやニホンザル、ワニなどの爬虫類、ゾウやサイといった大型の動物など、人の命や身体、そして財産に害を与えるおそれのある動物をいいます。

動物愛護法に基づいて、現在は約650種類（哺乳類・鳥類・爬虫類）の動物が特定で異物に選定されています。

2020年より新たにペットとして飼育することは禁止されています。

日本で人気があったペットとしては、一部のヘビやワニガメ、サーバルキャットなどが特定動物に該当します。

万が一2020年より前に飼育していた場合は、速やかな届け出が必要ですのでご注意ください。

 

●特定犬とは

特定動物は環境省によって定められた国の法律に基づく制度ですが、一部の自治体では「特定犬」の制度を独自に定めており、自治体への届け出と檻の中での飼育が義務付けられています。

2022年10月の時点で特定犬の制度を定めている自治体は、

・札幌市

・茨城県

・水戸市

・佐賀県　となっています。

 

特定犬の制度に該当する犬種は自治体ごとに多少異なりますが、

・秋田犬

・土佐犬

・グレート・デーン

・セント・バーナード

・ドーベルマン　など、人に危害を加える可能性が考えられる犬や、重大な事故になるような咬傷事件を起こす可能性が考えられる犬を中心に定められています。

 

特定犬の制度が定められている地域にお住まいの方はもちろんのこと、それ以外の地域にお住まいの方も、該当の犬種を飼育する際は十分な配慮が必要です。

 

●ペットの管理は適切に

特定動物や特定犬に指定されたペット達が全て危険なわけでもなく、また特定動物や特定犬以外のペット達が全て安全なわけではありません。

言葉や文字を介したコミュニケーションができないペットだからこそ、飼い主さんが高い危機管理と注意力をもって、責任ある飼育をする必要があります。

大切なペットが誤って事件を起こしてしまうことがないように、特定動物や特定犬の場合は特に注意して、ペットとの暮らしを楽しんでくださいね。